このままでいっか

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僕とメタ学習と研究テーマ!第4回:メタ学習と疑問生成

はろー,研究室ではジャージがデフォルトのあぶです.

第3回に引き続き,今回も研究テーマの考察記録を書いていきます.

大まかな研究テーマ

僕は研究テーマとして「AIを用いて,各学習者に適した学び方を学習者自身が学ぶ」ことを目標としています.

というか現状ほぼこれしか決まってません.

前回までで解説したように,「学び方を学ぶ」という活動をメタ学習と言います.

僕たち自身が意識していない,解明されていない,そんなメタ学習活動をどのように促進・支援していくのか.現時点で考えていることを徒然に書きたいと思います.

これまでのメタ学習の扱い

突然ですが,みなさんはこの記事以外で「メタ学習」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

ほとんどの方は初耳ではないでしょうか.

みんな大好きGoogle大先生に聞いてみると

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こんな感じで返してくれます.

どの記事も良いことを言っていますねぇ.(詳しくはご自分でww)

ですが記事の中で紹介されているのはどれも「メタ学習とは何か」ということだけで,どうすればメタ学習できるのか,ということは書かれていないように感じます.

それは当然の話で,メタ学習が最先端の研究であり,わかっていることが少ない上に,そのわかってることの一つとして「外部からの干渉が難しい」という事実があるので突っ込んだことが書けないのはある意味当然ですよね...

メタ学習研究の現在(いま)

じゃあ今どんなふうにメタ学習の研究がされているのでしょうか?

僕の研究室の例

例えば僕の研究室の先輩方の研究では,「プレゼンテーションスライドを教材としたメタ学習支援システム」を提案したりしています.

  • 簡単に解説すると,あらかじめ教材として用意されたスライドがあり,それらをバラバラに置く.

  • それをより良いと思われる順序に並べ替える.

  • その際に何故その順番に並び替えたか,その順番には何のためには論理的に何の意味があるのか,を同時に回答してもらう.

  • そして,作成したスライドをその作成理由とともにプレゼンを行わせる.

  • 最後に「どのようなポイントに着目してスライド作成するのがいいのか」を議論させる.

今回スライドは教材として提供するものであり,その並びは,どのような順で学習するべきか,何を先に学習すべきかなどを反映しています.

つまり最後の議論は「どのような学習がより良いのか」という議論であると言い換えられます.

そうすることで学習方略の共有と,より良い学習方略の選択の意識付けを促すことを目的としています.

メタ学習を行うことに意識を向けることを促進する研究と言えるかもしれません.

その他の研究

例えば学習者自身が,普段目で見ることのできない自分の思考や知識をコンセプトマップという形式で表出化することで客観的に状況や知識構造を把握します.

自分の知識がわかれば,自分に必要な学習がわかるかもしれませんね.

単なるマインドマップ作成ツールであれば,FreeMindやXMindなど割と有名なツールがありますが,それらは学習者(ユーザ)により良い学習を行わせるようなフィードバックを返せません.

つまり元からユーザにメタ学習力がないと十分に使いこなせないツールかもしれません.

(否定しているわけではなく,↓こんな感じで,自分の思考をまとめるのにはすごく便利なツールです)

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僕の研究

そんな感じの研究がおこなわれている中で,僕が問題だと感じていることは

「自分がどのような学習をしているか,どうやって学習しているか」を言葉にすること自体が難しい場合が少なくない

ということです.

ここまで解説した過去の研究などでは,普段意識しないこと,頭の中だけでは難しいことへ意識を向けさせることでメタ学習の促進を狙っていました.

ですが,それらには「自分がどう考えたか」という抽象的な活動を言語化することがすごく難しいことではないか,ということです.

それらの言語化のためには,普段から「なぜそうなのか?」を考えていることが重要です.

(余談ですが,この「普段からあらゆることに疑問を持つ」という活動はメタ学習だけでなく,論理的思考力など様々な能力の向上にとても重要な活動ですよね)

そこで僕が今着目しているのは「ドメインの学習にとって,良い疑問の作り方」の学習・獲得を促進するようなAI・システムの研究です.

どうすれば良い疑問を持てるのか,どんな疑問が良い疑問なのかを知るためにどうすればいいのか.

それを考えているところなのです!

終わりに

「疑問の作り方を学ぶ」というテーマに至るまでかなりの時間を費やし,議論も繰り返しているので,至った経緯が十分に説明できていませんので,急に話が飛んだように見えるかもしれません(^^;)

途中過程はまた今度書きたいと思います.

ただまだ考察段階なのでテーマが変わることも全然ありえます...

時間はまだあるのでいいテーマを考えていきたいと思います.

では,また!